阿波の国「徳島県」の酒蔵“本家松浦酒造場”

鳴門海峡の渦潮と荒波に揉まれて育った鳴門鯛が有名な鳴門市

うずしおクルーズに乗れば、アトラクション気分でうずしおを見れます(鳴門市フォトコンテスト)

淡路島と四国の大毛島・島田島を繋ぐ鳴門海峡で発生する渦潮は観光地としても有名で、大潮の際には渦の直径は最大で30mにも達し、渦の大きさは世界でも最大規模といわれています。

また、鳴門海峡の潮流はイタリアのメッシーナ海峡、カナダのセイモア海峡とならんで「世界三大潮流」の一つであり、潮流の速さは大潮の最大時には時速20km以上にもなり、日本一の速さだといわれています。

鳴門市の代名詞「鳴門鯛」(鳴門市フォトコンテスト)

魚の王様といわれる鯛の中でも最高品種の「鳴門鯛」は、鳴門海峡で発生する渦による潮の激流を乗り越える厳しい環境で海を渡るため、骨に負担が起こり瘤ができ、筋肉も引き締まりコリコリで歯ごたえのある、適度な脂の乗りになる身になります。

炭で焼けば、旨味も脂身もジューシーに!(鳴門市フォトコンテスト)

徳島の名産で有名な鳴門鯛は徳島魂を持ったプライドフィッシュとして鳴門市の地域住民や四国の人たち、そしてその枠を超えた全国にも知れ渡っています。

世界初の手法「陶板画」によって名画を再現している「大塚国際美術館」

「大塚国際美術館」は鳴門市に所在する鳴門公園内の美術館です。展示面積は約3万平方メートル、鑑賞ルート約4キロメートルという、国内最大規模を誇る世界でも類を見ない陶板名画美術館であり、「名画の森」・「名画の宮殿」といわれています。

美術館で行われるコンサートは圧巻!(鳴門市フォトコンテスト)

作品は世界25カ国、190以上の美術館が所蔵している古代から現代までの1000点以上の西洋名画を原寸大で陶板の上に忠実に再現されています。

複製とはいえ、名だたる芸術作品群を間近で触れることが出来るため、全国から多くの来場者が大塚国際芸術館の作品を一目見る為に足を運びます。

ひたむきな精神“温故知新”を重視する酒蔵

本家松浦酒造場の直売所

本家松浦酒造場は1804年に先代の松浦直蔵由往により創業された200年以上の歴史を持つ酒蔵です。本家松浦酒造場は、「伝統の技術と、品質を高め、新たな日本酒の地平を拓くための新しい技術を導入した酒造り」というモットーで酒造りを行っています。

21世紀の始まりである2000年には、純米酒に超音波を当て霧状の半気体の状態にし、-20℃で冷却して液体となった霧の雫を一滴一滴ためて造る「霧造り」という独自製法を7年間の歳月をかけて完成させました。

鳴門市ドイツ館のLEDによるイルミネーション(鳴門市フォトコンテスト)

2016年には20世紀中の開発は困難といわれていた、高輝度青色LEDを世界で初めて製品化し、世界有数の「LED先進地域」となっている徳島県で誕生した「LED夢酵母」を使用した日本酒を醸しています。

「LED夢酵母」は徳島県立工業技術センターが2年の歳月をかけて開発し、紫外線を出す特別なLEDを酵母に照射するなど2000回以上の実験を繰り返して品種改良した新しい清酒酵母です。LED夢酵母を使用した日本酒を醸しています。

「ブレードランナー2049」の作中に登場した「鳴門鯛 吟醸 しぼりたて生原酒」

また、2017年に公開された「ブレードランナー2049」のワンシーンにも本家松浦酒造場の日本酒が登場したことで海外の方にも人気を博し、現在ではニューヨークや香港の日本食レストランや酒店、アメリカ13州に所在する飲食店でも本家松浦酒造場の日本酒が販売されています。

「魚族の王で端麗優雅な鯛」をモチーフにした日本酒「鳴門鯛」

1886年に官僚の酒井明氏と5代目松浦九平氏により、「魚族の王であり鯛の如く端麗優雅である酒」という想いを込めて、銘柄の名を「鳴門鯛」と命名しました。

「鳴門鯛 純米吟醸」は、徳島県産の酒造好適米「山田錦」を100%使用し、「LED夢酵母」で醸造したしっかりとまとまりのある味わいが特徴です。また、白ワインを思わせる華やかな香りとリッチな酸味が、日本酒好きな飲み手や日本酒初心者の方にも好まれる日本酒です。

本家松浦酒造場杜氏松浦正治氏の酒造りに対する情熱

本家松浦酒造場杜氏の松浦正治氏

松浦正治氏は東京農業大学農学部醸造学科を卒業後、広島に所在する独立種類総合研究所で4年間研修生として在籍し、日本酒の分析や研究を行い、日本酒の奥深さを探求していたといいます。本家松浦酒造場には21世紀に紀元が変わった2000年に本家松浦酒造場に戻り、8年間歴代杜氏の教えを受けながら酒造りの技術を磨いていきました。

8年間の修行を経て、2008年に本家松浦酒造場の杜氏(醸造最高責任者)に就任することを決意し、10年以上経った現在では地元鳴門市の若手スタッフで結成した酒造チームを束ね、伝統的な古き教えを守りながら酒造りを追求しています。

松浦正治氏が酒造りで大切にしているのは、基本となる伝統の味、つまり軸が必要だと教えてくれました。そして、そこに確かな技術と、たゆまない努力を注ぐことによって、理想と呼べる日本酒に近付くのではないかと語ってくれました。

日常生活に寄り添う美酒「水と米」

また、フルーティーで甘さのある日本酒が主流になりつつある日本酒業界の中で、そこに松浦酒造場ならではの酒質をどう味に表現させるのかが、肝心だといいます。その為には日常生活の中の多くの場面で寄り添うような日本酒になり、一人でも多くの人に日本酒の奥深さや工夫が伝わるようになることが決め手になると語ってくれました。

住所:徳島県鳴門市大麻町池谷柳の本19

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