日本酒のこだわりを追求する酒屋“させ酒店”

させ酒店の店主 佐瀬伸之氏

稲毛で酒屋を経営する“させ酒店”の魅力とは

させ酒店の外観(正面)

千葉市稲毛区にある“させ酒店”は、地酒を始めとした専門店であり、日本酒の他にも、焼酎やウイスキー、ワインなど豊富な種類のお酒を取り扱っている酒屋である。させ酒店の店主である佐瀬伸之氏は、「お客様のライフスタイルに合わせた日本酒の提案、商品のラインナップや、取り扱いが重要であること」、「様々お酒をお料理と合わせることの楽しさ、深みをお客様に身近に感じてもらいたい」という思いを大事にし、お客様に日本酒とのライフスタイルの提案も中心とした酒屋を経営している。

お客様と酒蔵を繋げる役割になる酒屋

日本酒の見せ方にもこだわりを持つ(店内入り口付近)

酒蔵を持つ造り手の人たちは、職人であり、消費者の方達に美味しいと思ってもらえるようなお酒を届けるために、日々情熱をかけて取り組んでいる。しかし、届けた後の消費者の声が聞けないのが悲しいと感じている造り手の気持ちが現実にはあると感じていたそうだ。そういった現状に対して、店主の佐瀬伸之氏は、「お店に来ていただいたお客様にも、その酒蔵のエピソードや造り手の気持ちを伝えることが自分の仕事である。そして、自社で取り扱う商品も、日々コミュニケーションが取れる酒蔵や、顔と顔で話ができる酒蔵を中心に取引をさせていただいている。」などのこだわりを伝えていけることを大切にしている。お客さんと関わる機会が、1日の5%だとしても、そこに面白さが詰まっていれば、何倍にも魅力は広がるのだという。その為の準備は怠らない。

消費者が楽しめるようなお酒選びができる

また、多くの人に名前が知られているブランドからではなく、これから酒造りの技術を向上させていきたいという酒蔵ともどういったお酒が消費者に求められているのか、どうやったら美味しいお酒が造れるかを、造り手と話し合うことも細めに行うことを忘れず、常に酒蔵と話し合いができる酒屋造りにも徹底している。さらに、若くして杜氏や蔵元になった酒蔵の人たちとも、スタートだけでなく、10年後、20年後お互いに良かったと思える関係になることも大事にしている。そこには、「若い人たちを伸し上げていきたい。」「長い年月を見て、一緒に成長していきたい。」という熱き想いで日々取り組んでいるからである。

村祐酒造との出会い

写真一番右が村祐酒造の代表銘柄「村祐」

佐瀬氏は、醸造学科がある東京農業大学出身。当時は、ワインやビールというよりは、日本酒などの清酒についての研究(机上の知識)が主だったそう。また、単位の中にも日本酒の酒蔵研修も積極的に行われていた。大学を卒業し、25歳の頃に、焼き魚と合わせた熱燗の日本酒がきっかけで、日本酒により興味を持ち、南部美人などの酒蔵を訪問し、酒造りの経験もしたとのこと。家業がもともと、酒屋であったため、自分で酒屋を経営したいという思いから、継ぐことを決意し、多くの酒蔵に売り込みをかけて行った。しかし、スタート時は取り扱っている日本酒が一蔵もなく、掛け合ってみてもほとんどの酒蔵が相手にしてくれなかったそう。

そんな中、新潟県の新潟市に蔵を持つ「村祐」で有名な村祐酒造の杜氏である村山健輔氏との出会いが運命を変えた。佐瀬氏の日本酒に対する熱意を率直に受け止め、時には新潟県の酒屋の紹介もしてくれたそう。そこで、どういった酒屋を目指すか、どういった力をつけていくかをアイディアが浮かび、ブランド重視ではなく、人と人との関わり合いや、酒蔵の人たちのストーリー性を伝えていく方が大切で、それによってお客さんも楽しめるような酒屋造りを目指すことが大事であると気づかされたのだという。村祐酒造の日本酒も大切に取り扱っている。

佐瀬氏が考えるこれからの日本酒の伝え方

一つは、ブランドだけにこだわらず、蔵元も酒屋もお客さんも一緒に関わっていきながら、日本酒文化を成長させていく必要性があり、それが前提であるとのこと。その中で、一緒に仕事をしているスタッフに対しても、日本酒好きの人、日本酒を全然知らない人関係なく、日本酒の魅力を知ってもらう機会をこちらが用意してあげることが、とても大事である。そういったきっかけや体験が魅力につながると述べている。もう一つは、未来を担う20代の若者に銘柄重視のブランド思考からではなく、本当に美味しい日本酒を若者に知ってもらいたい。そのために、どのようなアプローチをしていくかというと、若者やこれから日本酒を知る人たちへの日本酒セミナーなども開講していきたいとのこと。また、その中で、その味を出すのにどんな人が酒造りに関わっており、どんな思いで造っているのかなどのストーリ性をわかりやすく伝えていくことも大切なことであると考える。それが、日本酒の魅力の底上げにも繋がるのではないかと佐瀬氏は述べていた。

営業時間 平日・土曜  9:00~20:00

     日曜日   10:00~18:00

定休日  祝日のみ

TEL    043-251-3444

住所   千葉県千葉市稲毛区穴川3-3-3

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