山々に囲まれた甲斐の国「山梨」で煌びやかなお酒を醸す“武の井酒造”

東沢大橋とまきば公園からの景観

川俣川にかかる東沢大橋は、通称「赤い橋」と呼ばれており、八ヶ岳を背景に四季折々に表情を変える風景は雄大で美しく、新緑や紅葉の時期は絶景です。360度のパノラマで、八ヶ岳、富士山、奥秩父系、南アルプス連峰を望め、牧草地に放牧された羊やポニーなどとのふれあいも楽しむことができます。

吐竜の滝と川俣川渓谷

東沢と西沢に分かれる川俣川は、とりわけ美しく、渓谷沿いに整備された遊歩道で散策が楽しめます。様々な木々が生い茂る遊歩道を進んだ先にある吐竜の滝は、緑に覆われた岩の間から絹糸の様な水が、何段にもなって流れ落ちます。

日本三大ブルーベリー産地、ワイン特区にも指定されている山梨県のぶどう

山梨県は、日本の全ワイナリーのおよそ3分の1が集中しているワインの一大産地であり、甲州種ぶどうの栽培にいたっては全国の9割をも占めています。日本一の日照時間でもある山梨県は、標高が700mを超える場所もあるなど、昼夜の寒暖差が大きくぶどうを生産するのき大変向いており、年間の降水量も比較的少なく、ぶどう生育期には穏やかな南風が通ります。そして、ぶどう畑に傾斜をつけることにより水刷けと日当りが良好になり、より健全で良質なブドウを生産することができるのです。

創業150年以上が経つ甲斐の酒蔵

創業は江戸末期の酒蔵“武の井酒造”は、長野県との県境である北杜市で、最大標高が約2900m以上の高さを持つ八ヶ岳山麓の伏流水を使用し、なめらかな日本酒を日々醸しています。年間500石(一升瓶で50000本)の生産量で、メインは日本酒と焼酎を生産しており、日本酒は醸造アルコールを使用し醸した「武の井」、米と米麹と水だけで醸した「青煌」の2種類を醸しています。

山梨の清く美しい景色と地元北杜市の風土を通じて、全国に煌めきを放って欲しいという願いを込めた日本酒「青煌」

武の井酒造の代表銘柄“青煌”

武の井酒造の日本酒「青煌」は全13種類の銘柄が存在し、定番酒が「五百万石」「美山錦」「愛山」という酒米で醸された加熱処理の施された日本酒と、四季折々の生原酒を季節限定で醸しています。また、昨年からは北杜市の米農家に「青煌」の原料となる酒米を栽培してもらっており、栽培された酒米「ひとごこち」を100%使用した「青煌 純米70 ひとごこち」なども新しく醸されています。より土地の魅力を伝えたいとの想いでその土地の水、その土地の米を使用した取り組みとして生産しているそうです。また写真の青煌は、「五百万石」を100%使用した特別純米酒で、スマートな米の旨みに爽やかな酸味とキレのある味わいが特徴です。一番は極限まで冷やした冷酒で飲むのがベストですが、日本酒を特に飲みたくなるシーズンである10月から3月は熱燗にして旨みを引き立てながら飲むのもオススメです。

一人で酒造りの全てを取り仕切る覚悟

武の井酒造の清水紘一郎杜氏

日本酒に携わる酒蔵の関係者の多くが卒業している東京農業大学の醸造学科卒業の清水紘一郎氏が酒造りの全てを取り仕切り、麹造り、酒母造り、醪造りの全てを一人で行っています。さらに魅力を直接、伝える為に販売から営業までも清水杜氏が全国を回り、酒の会などに参加しているそうです。

清水氏が蔵に戻ってきた時、醸造元であり実家でもあった武の井酒造は普通酒と焼酎造りがメインの酒蔵で、生産石数も900石(一升瓶で90000本)の規模で酒造りを行っていました。「武の井」の銘柄だけでなく、自分が醸したい酒を形にしたいという熱い想いから「青煌」の銘柄を誕生させました。1年目は年間で4石(一升瓶で400本)しか生産できなかった石数も、醸造技術の向上と清水氏の兄弟や家族の協力もあり、現在では110石(一升瓶で11000本)の生産量までに増やすことが出来たそうです。清水氏は酒造りにおいて、「年ごとに表情が違うお米の特徴を知り、酒造りに活かしながら、気付きを増やしながら日本酒を毎年醸し、酒質と醸造技術ともにブラッシュアップしていくこと」が自分の最も重きを置いている大事なコンセプトだと語ってくれました。

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