今治の酒蔵“八木酒造部”のこだわり

八木酒造部の景観(正面)

1831年(天保2年)に愛媛県今治市で「八木酒造部」は創業しました。創業当初は木綿や醤油の製造を行っており、創業から約100年後が経った昭和10年には、今治市内で最も良い湧き水が出ると言われている旭町に蔵を移転しました。戦時中には蔵が全焼する災難がありながらも、伝統の力で困難を乗り越え、今現在に至っています。

八木酒造部では、「全てに対して誠実であること」というテーマを元に、酒造りでは蔵の井戸より蒼社川の伏流水を使用し、原料米には、今治市が主な産地である愛媛県産の酒造好適米「松山三井」を用いた酒造りを行っています。松山三井は元々は飯米でしたが、大粒な要素と、たんぱく質の保有量が少ないということから、次第に酒造米として脚光を浴びました。また、蔵の中の建物全体を冷却することで、温暖な愛媛県においても、寒冷地と同じ環境での酒造りを可能としています。伝統と斬新な酒造りによる匠の技と味わいは高く評価され、これまでに全国新酒鑑評会で金賞を14回受賞しているなどの功績も携えています。

水質が長けている今治市の魅力

多くの人に親しまれる日本酒を目指す

今治地域は豊かな自然に囲まれており、美しい水源に恵まれています。今治市内は、少雨が降りやすく、愛媛県北部に位置する高縄山系を源流とする蒼社川が需要な水源となっています。また、西日本の最高峰“石鎚山”に連なる四国山地の山々から流れ出る伏流水や地下水も豊富です。さらに、この高縄山系、石鎚山系の伏流水、地下水は、極めて重金属が少なく硬度成分も低いため、日本人の口当たりにとても良く、雑味や苦味が少ないスッキリとした飲みやすい酒質の日本酒を醸すことが実現できています。

良質な水質を誇る今治で醸される日本酒“山丹正宗”

   「松山三井」はキレのある辛口(左) 「しずく媛」はフルーティーな甘口(右)  

「山丹正宗」の酒銘は、創業者八木治兵衛が出身地に因んで屋号を「丹波屋」とし、その家紋と、お酒のキレの良さを名刀「正宗」にあやかり、「山丹正宗」としたと伝えられています。平成8年に銘柄のロゴを一新し、その翌年には日本パッケージデザイン大賞の金賞を受賞するなど、デザイン性にも長けている日本酒です。

越智杜氏の村上浩由氏(前列左から2番目) 蔵元の八木伸樹氏(後列中央)

また、ベテランの蔵人と若き蔵人が一緒になって取り組む酒造りが、山丹正宗の一番の強みとも感じます。そして、酒造りにおいて、意見を言い合える環境はとても大切で、全員が参加し美味しい日本酒を造ろうとするモチベーションが山丹正宗の酒質を支えているのです。

住所:愛媛県今治市旭町3丁目3-18

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