納豆とサバの名産地“水戸市”の酒蔵“吉久保酒造”

徳川家も愛した景勝地“水戸市”

水戸市は江戸時代には水戸徳川家のお膝元として、関東最大の日本酒の石高を誇る城下町にまで発展し、現在でも四季折々の風物を楽しめる地域資源が豊富な街です。

水戸市の「偕楽園」は、水戸藩第9代藩主・徳川斉昭が1843年(天保18年)に創設した庭園で金沢の兼六園、岡山の後楽園とともに日本三名園の一つに登録されています。園内には約3000本の梅の木が並び、2月から3月にかけて開催される梅まつりの期間中には、全国の様々な品種の梅の花が咲き誇り、春の訪れを告げてくれます。

また、水戸市は水戸黄門のモデルになった、第2代常陸水戸藩当主の水戸光圀公が愛した地として語り継がれており、水戸駅前には水戸黄門や助さん・角さんの像が設けられています。さらに駅から徒歩8分圏内に所在する黄門のおしゃべりパークでは、しゃべる黄門さんや黄門さんの顔を焼印したどら焼きが名物であり、多くの水戸市民や全国の観光客に親しまれている人気の観光地です。

水戸の地力を生かした酒造りにこだわる“吉久保酒造”

吉久保酒造の始まりは、1790年(寛政2年)に水戸市で米屋を営んでいた吉久保清三郎が「美味しい米と美味しい水がある水戸で、全国に誇れるような美味しい酒を造りたい」と奮起し、一転して造り酒屋を創業したのがキッカケです。吉久保酒造は水戸城の物見やぐら(物体を観察するためのやぐら)としても使われたというほど見晴らしのよい場所にあります。

そのため、最上階からは梅林や水戸城の外堀の役目も果たした千波湖を一望することができ、徳川斉昭も愛した景観として語り継がれている有名な酒蔵です。また、徳川家御用達の命を受けて吉久保酒造の名は水戸近隣に響きわたり、幕末の維新期に活躍した多くの水戸藩士らも愛した酒として今でも水戸市民を中心に語り継がれています。

仕込み水は1662年(寛文2年)当時から用いられている、水戸下町の給水難を解消するために水戸光圀公が整備した笠原水道の源水を使用しています。吉久保酒造では酵母を培養させる際に、発酵力の強い酵母を育てるために通常の酒蔵より長い時間をかけて培養を行います。これにより爆発力のある強い酵母が生まれ、独特の辛口で旨口な日本酒を醸すことができるといいます。

代表銘柄は「一品」で味わいの特徴は、米本来の旨味を最大限に引き出すことに専念した、誰もが唸る濃醇で旨口な味わいが特徴的です。そのため現在でも茨城県全域や多くの水戸市民に愛される本物の地酒として語り継がれています。

若い蔵人たちが造りの中心に!

チームワークで醸すことをスローガンに!

吉久保酒造は蔵人の平均年齢が29歳という若き職人たちで構成されており、蔵元の吉久保博之氏を始めとする、杜氏の鈴木忠幸氏、麹屋の石川峰一氏、釜屋の市村北斗氏、酛屋の添田則彦氏を中心に磨きがかかったチームワークでこだわりの酒を醸しています。

吉久保酒造杜氏の鈴木忠幸氏

杜氏の鈴木忠幸氏は、18歳から蔵人として働き、これまで3代の杜氏から酒造りの基礎や応用を学びました。また、山形県の名手で腕前を全国に轟かせた前任の佐々木勝雄名杜氏から約10年間、直接指導を受け、副杜氏として経験を積みました。さらに、鈴木忠幸氏は茨城県で初めて南部杜氏選考試験に一発合格した功績もあり、南部杜氏や若手杜氏の新たな期待の星として期待されており、2014年から南部杜氏として酒造りの全てを取り仕切っています。

若きチームの巧みな醸造技術が味の決め手となる

伝統の技法と佐々木勝雄氏から受け継いだ技術力により醸し出される常陸の銘酒は全国の日本酒ファンを惹きつけ、同年の全国新酒評会で初出品ながら金賞を受賞するなどの功績も残しました。

納豆だけじゃない!鯖も豊富な茨城で開発された銘酒“サバデシュ”

吉久保酒造の代表銘柄「サバデシュ」「一品」

茨城県はサバの漁獲量全国トップを誇り、その量は同じサバが多く水揚げされる長崎県の2倍以上を誇り、まさに「サバの名産地」です。そんなサバの県で酒を醸す吉久保酒造は、蔵元の吉久保博之氏が蔵人と共に試行錯誤し、2018年の3月8日「サバの日」に因んでサバ料理に相性の良い日本酒「サバデシュ」を開発しました。

「サバデシュ」は吉久保酒造の代表銘柄「一品」など5種類の酒をブレンドしたこだわりの日本酒です。開発のきっかけは、2017年の11月に千葉県銚子市で開かれた「鯖サミット」へ出店した際、全国のサバ料理や加工商品がイベントに参加した観光客を虜にしていた様子からサバの魅力を再認識し、「名産品であるサバを引き立てる日本酒を造り、多くの人をサバと日本酒の最高のペアリングを届けたい!」と感じたことがキッカケだったといいます。

サバデシュの可能性を深く追求するために、商品開発をしてからは吉久保酒造の蔵人や社員全員で試飲試食を繰り返し、塩さば、しめさば、さばの味噌煮、燻製さばなど様々な調理方法に合うように、ディスカッションを繰り返したといいます。吉久保氏は、「是非、サバ料理を食べる時は食中酒として、サバとのマリアージュを多くの方に楽しんでもらいたい。」と熱く語っていました。

日本酒飛躍の可能性を持つ「サバデシュ」

「サバデシュ」はサバに多く含まれている旨味成分とサバデシュの特徴的な強い酸味がサバの味わいを絶妙に引き立て、サバの脂身を綺麗に包み込んでくれます。また健康食品として注目されているサバを食べている女性の飲酒人口を増やすきっかけになるお酒としてメディアにも取り上げられています。

ラベルデザインにおいては、そのポップで可愛いらしいサバのラベルが日本酒を飲んだことのない人や苦手な人だけでなく、日本酒を知らない外国人などにも興味を持たれ、多くの人が手に取り、人気を博しています。最近ではフレンチに合わせる日本酒としても注目されているなど、国内を超えた「フレンチSAKE」としての飛躍の可能性も秘めています。

サバをより美味しく食べることにこだわった日本酒「サバデシュ」は、サバだけでなく脂がのった旨味たっぷりの海の幸とも相性の良い日本酒として、国内だけでなく世界の日本酒ファンを増やすきっかけにもなるオンリーワンな日本酒を目指しています。

住所:茨城県水戸市本町3丁目9-5

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